独立行政法人国立美術館という特異な運営と収蔵品を持たない存在意義などへの批判もある黒川紀章設計の国立新美術館の内外を歩くと、やはり、設置構想から抱える曖昧な箱ものと文化との勘違いが、この構造そのものに顕われていた。
設計外廓の空間が影響するのはロビーだけで、展示空間と、まさに裏側のテラス空間は、パッケージとは切り離された無機的な空間が、動物園の檻のように繋がっているだけ。固有な空間と、置かれる作品は、いわばパッケージの中に包まれた別物として置かれる。表と裏側のこうした隔離は、この国の「疾しい」態度のようなものをあからさまに示している。観客は、場所との交錯を楽しめない。
湾曲した遮光空間の及ぼす空間の中にこそ、その光を受けて、場所性を際立てた作品が置かれるべきであり、そうした空間の固有性への言及を諦めたような考え方が、いわばこの国の現在のレヴェルそのものといえる。
併設企画のマン・レイ展を歩いたが、ここも、この場所が一体どこなのかわからず仕舞い。
旨かった富岡蕎麦を喰いに、今度は父親を連れて行こうかと昼前に支度をはじめ、車を走らせると、蕎麦好きの父親が以前に一度連れられて、竜王の坂の途中にある蕎麦とピッツァの店に行き、そのピッツァが旨かったと、このランチには蕎麦なのかピッツァアなのか、どちらを喰いたいつもりかわからないことを助手席で呟くので、兎に角行ってみようと中野から飯山へのルートを変更し、夜間瀬へとこちらは初めて走る国道402号を登った。
北志賀に位置する竜王は、表志賀のパラレルワールドのようにホテルが乱立し、冬のシーズンにはそれなりに賑わうのだろうが、八月の終わりは閑散としており、女学生の二人連れが歩く姿には、お前らこんな所に何をしにきた? 刑事になって突っ込みたくなる妙に侘しいミスキャストサスペンスの風情がある。1994年が収益のピークだったが、2004年には1/3に減少。2005年に民事再生法にて復活させた経緯があり、バブル期に巨額を投じ、一度はコケた面影がホテルの壁などに残るリゾートだが、わたしは一度も来た事がない。高校のスキー合宿の時は、志賀の横手山から新雪の中滑り降りていた。オリンピック時には公式ゲンレンデとされなかったが、上のほうは気象が違ってパウダースノーの評判の良いゲレンデらしい。と後で、このあたりに馴染みのある妹に教えられた。
ゲレンデの下まできて、どこだったっけな。こんなに上じゃなかった。すっかり店のロケーションを忘れている父親に促され一度来た道を戻ろうとした脇のコンビニで尋ねると、もっと上だと教えてもらい、リフトの間を更に登って、ロープウエイ手前で、ああ此処だと「山の実」という店を見つけたが、生憎閉じており、窓に貼られたものをみると、土曜、日曜祝日のみ開店とあった。
折角だからロープウエイに乗ろうとしたけれども、病み上がりの母親が、昨日の雷を持ち出して恐がり、丁度次の発車まで半時間もあり皆が腹を空かしていたので、標高差800メートル、標高1900メートルの竜王山山頂までの旅はオアズケとなった。
途中、岩戸屋という十割蕎麦の店をみつけていたので、竜王入口まで戻り、昼飯とした。
ほんの半時間に満たない時間、秀ちゃんと早朝のキャッチボールをすると、突如肉体が撃沈。血圧が下がり、倒れる。肉体がとことん衰弱していることが発覚。睡眠を削って朝まで仕事をしていたが、グローブでパンと球を受け取る音と感触が全身を心地よく漲ったのは、最初だけだった。真面目に、physical exerciseを考えないといけない。否、考えるよりやれっつうことだ。笑い事ではないな。
午前中、若干の不安を持ったまま、ゲンタをピックアップし、信州大学の木村教授の企画「アーティスト・イン・レジデンスin善光寺界隈」ワークショップのウェブ用記録撮影のため門前町へ機材を運ぶが、駐車場がない。
観光で歩くひとびとの気持が全く理解できない炎天下を、こちらも歩くことになる。冷房空調の庇護の下でしか生息できない生物に成り果てたと実感する。
戻って深夜まで終日選別及び編集。
深夜から朝まで眠れずにBBC world newsを観て朝からは信濃川河口を歩いたから、妙高で突然襲った眠気に逆らう事をやめ運転を代わってもらい、戻ってからデータバックアップしただけで翌朝まで身体が痛くなるほど眠った。本日は母親のポリープ摘出手術の日で、昨夜から薬を飲んで若干怯えたような神妙な顔つきの母親を病院へ送り出す。父親が付添い、夕方家族で術後、見舞いをすることにする。
一昨日カリフォルニアへのホームステイから、トランジットで韓国にて一泊し新潟空港へ帰国した姪のちいちゃんの出迎えに次女とお供し、新潟のホテル日航に宿泊。眠れなかったのは泊まった部屋が23Fにて見晴らしが抜群だったせいもある。行きは待望の信濃川沿いを飯山線と並行して走り、津南で寄り道(竜ヶ窪・ニュー・グリーンピア津南)などして新潟の豊穣な色彩を満喫する。個人的には高速の両側に広がる広大な稲田の光景にひたすら恐れ入る。
正午にアクアウイングへ。久しぶりに水を堪能。無料開放日でラッキーなり。
Red Eye (2005) / Wes Craven (1939~) DVD */5
The Girl with the Dragon Tattoo (2009) / Niels Arden Oplev (1961~) DVD ***/5
The Beast of War (1988) / Kevin Reynolds (1952) DVD ***/5
PHASES / Petteri Sariola (1984~) / CD
Blood Meridian, Or the Evening Redness in the West (1985) / Cormac McCarthy (1933~) book
ブラームス:ピアノソナタ第1番&第2番 / Святосла́в Теофи́лович Ри́хте (1915~1997) CD / Richter International Piano Competition
午後下駄をつっかけて歩き回り、足の裏にマメができる。
R-D1xGノイズリダクション、オンにより光量が足りている場合も、かなりソフトになる。RAW撮影時の、フィルム設定がかなり影響するとわかる。35mmf1.4の性能は申し分ない。
ASP~Cだから28mmよりも、次の玉は、Distagon T* 4/18 ZMのほうがよいかも。しかし18mm view finderは安くない。
ボディはフルサイズにて、Distagon T* 2/28 ZEという手もあるが、当面、柔らかいけど、マウントnikkor 2.8/28mmでいっか。
これで弄り玉が二個になってなんだかほっとする。
音もいっそのことMR1に、1ビットファイルを積んで聴こうと、シューマン、ショパン、リスト、ストラビンスキー、ベルリオーズ、シューベルトのピアノ曲だけ移植。なるほど、聴こえるようになる音がある。
Annie Fischer (1914~1995)
Pletnev plays Schumann / Михаил Васильевич Плетнёв (1957~) CD
最後の注文 / Graham Swift(1949- )
THE BEAST (1988) / Kevin Reynolds (1952~) DVD
LOVE IS THE DEVIL ORIGINAL SOUND TRACK (2010) / Ryuichi Sakamoto
Love Is the Devil: Study for a Portrait of Francis Bacon (1998) / John Maybury (1958~)
KORG MR-1 system update ver 1.6.1
EPALB1
LE-H631B / desk light
MAPCAMERA オリジナルMボタン ブラックペイント(無地)
What Am I Doing Here? (1989) / Bruce Charles Chatwin (1940~1989)
*神秘の人びと(再読) / 古井由吉
Portrait in Jazz / Bill Evans Trio / CD
昨日マサオミ夫妻に待望の女の子が生まれたと連絡があり、なんかほんとうに瑞々しいような嬉しさが広がった。家族となって幸あれ。
